キーボード用語集
キーボード用語集
キーボードでは様々な用語が使われ、一般的なものからゲーミングキーボードや高級キーボードのみで使われる用語などが多岐に渡ります。基礎知識・複雑な用語・専門用語などや、それに近いものもあります。その中でわかりづらい用語の一部をまとめました。
ア行 / カ行 / サ行 / タ行 / ナ行 / ハ行 / マ行 / ヤ行 / ラ行
ア行
- アイソレーション
アイソレーションとは分離、孤立という意味。キーボード用語として使う場合は、キーとキーのタイピングする部分の間隔をあけることを指す。
エルゴノミクス(人間工学)の考えを使い、隣のキーを押してしまう誤打を防ぐために間隔をあけている。主にノートパソコンのキーボードや、薄型のキーボードで使われることが多い。(一般的なキーボードはキーキャップが台形なので、キー同士がピッタリと隣接することがほとんど無いため、もともとアイソレーション設計に近い形になっている)
- アクチュエーションポイント(入力位置 / オペレーションポイント)
キースイッチを押し込み、スイッチがONの信号を出す位置。
- ASCII配列(英語配列 / US配列)
英語配列は、ASCII配列 / US配列などとも呼ばれる。日本語配列キーボードと違い、「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがない。英語入力では必要のないキーのため、英語配列にはキー自体が存在しない。
他に、キーの並び方・キーの大きさなどの違いがある。英語配列は、「;/:」、「’/”」、「[」「]」、「+」「-」などが同じキーや隣りのキーにある。「スペースキー」は、「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いため、大きい。「バックスペースキー」や「右Shiftキー」なども大きい。「Enterキー」は英語配列は横長である。よく使うキーでは「@」が位置も違い、英語配列ではShiftキーとの合わせ押しになる。
- アンチゴースト
複数のキーを押したときに、誤入力を防ぐ機能を指す。キーボードは、キーが連続で並んでいて多いため、格子状にスイッチをつなぐ「キーマトリックス」という手法でキー入力を検出できるように作られている。
この格子状につなぐ仕組みにより、同時押しするキーによっては、「押していないキーを押されたと検出」してしまう現象が起きる。これを「ゴースト」と呼ぶ。この誤入力をなくすための機能がアンチゴースト機能である。
- 印字(キー印字 / キー刻印)
キーボード用語として使われる場合、キートップに印刷されている文字(かな / 英語 / 数字 / 記号など)を指す。
印字の方法も様々あり、昇華印刷 / 2色成形(ダブルインジェクション) / レーザー印刷 / パッド印刷 などの方法がある。
- 英語配列(ASCII配列 / US配列)
英語配列は、ASCII配列 / US配列などとも呼ばれる。日本語配列キーボードと違い、「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがない。英語入力では必要のないキーのため、英語配列にはキー自体が存在しない。
他に、キーの並び方・キーの大きさなどの違いがある。英語配列は、「;/:」、「’/”」、「[」「]」、「+」「-」などが同じキーや隣りのキーにある。「スペースキー」は、「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いため、大きい。「バックスペースキー」や「右Shiftキー」なども大きい。「Enterキー」は英語配列は横長である。よく使うキーでは「@」が位置も違い、英語配列ではShiftキーとの合わせ押しになる。
- Nキーロールオーバー
Nキーロールオーバー(全キーロールオーバー)は複数のキーを同時に押しても、その押された順序に従ってすべて認識される機能。
ロールオーバーは、複数のキーを同時に押したときに、押されたキーを認識できるキー数を指す。6キー同時押し可能であれば6キーロールオーバーとなる。USBの仕様上の制限があるため、安価なUSB接続のキーボードは6キーロールオーバーの場合もあるが、PS/2接続をするとNキーロールオーバーが可能となる製品もある。
- ABS(エービーエス)
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂)は、一般的に使われるプラスチックである汎用プラスチック。
キーキャップの中では、成形がしやすく軽い素材で発色が良い素材。長期間使用するとキーキャップが摩耗し、テカることがある。耐光性・耐候性はあまり良くないため、長時間日光や紫外線にさらすと白い素材などは黄変し強度が低下する。
- APC機能(エーピーシー機能)
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能とは、各キースイッチのオン位置(キーを押して反応するまでの深さ)を調整できる機能。
例えばREALFORCEの場合の設定は、0.8mm / 1.5mm / 2.2mm / 3.0mm の4段階から選択などになる。
- エルゴノミクス(人間工学)
エルゴノミクスとは人間工学を指す。心理学や生理学な考えを製品やシステムの、構造 / 設計 / デザインなどに応用し、人間への負荷や負担、人為的なミスを減らしたり、快適性 / 安全性 / 生産性 / 効率などを向上させることを目指すものに対して使われる。
キーボードでは、ステップスカルプチャー / アイソレーション / スプリットキーボードなどに対して使われることが多い。
- OEMプロファイル
メカニカルキーボードで一般的なキーキャップ形状を指す。シリンドリカルの天面でステップスカルプチャーになっている。厳密な規格がないため、ブランドや製造工場により若干高さなどが異なる。
- 押下(おうか)
押下とは、キーを押す / 押し下げること。キーボード用語として主に使われることが多い。
押下は、押すの意味で用いられることが多いが、キーを押してから離す(戻す)までの中で、キーを押し下げる動作のみを示す場合もある。
- 押下圧(キー荷重)
キーを押し下げるために必要な力を示す場合に使われる。キースイッチにおいては入力位置までに必要になる力を指す場合に使われることが多い。
例:(リニア)キーを入力位置まで押すのに必要な力 /(タクタイル)キーを入力位置まで押すのに必要な力の最大値。赤軸:45gの場合、入力位置になるために45gの力が必要となる。
- オペレーションポイント(入力位置 / アクチュエーションポイント)
キースイッチを押し込み、スイッチがONの信号を出す位置。
カ行
- ガスケットマウント
キースイッチを保持するプレートをクッション材のような素材で挟み込むことで固定する。ネジなどで固定されている場合と打鍵感が異なる。また、素材の硬さによって打鍵感が異なり、打鍵時に音が反響しにくいように設計することもある。
- ガテロン(ゲートロン)
Gateron(ガテロン / ゲートロン)は、主に電子 / 機械スイッチ、センサー、ハードウェア部品の開発と生産を行う、技術製造とブランド運営の会社。商品としてメカニカルキーボードのスイッチも製造している。
メカニカルキーボードスイッチ(メカニカルスイッチ、オプティカルスイッチなど)や防水マイクロスイッチの分野でも高い評価を得ています。
- かな印字(かなあり / かななし)
キートップに日本語のカナ文字が印刷されているものを指す。「かなあり」はカナ印字あり、「かななし」はカナ印字なしの略称。
- キー印字 (印字 / キー刻印)
キーボード用語として使われる場合、キートップに印刷されている文字(かな / 英語 / 数字 / 記号など)を指す。
印字の方法も様々あり、昇華印刷 / 2色成形(ダブルインジェクション) / レーザー印刷 / パッド印刷 などの方法がある。
- キー荷重(押下圧)
キーを押し下げるために必要な力を示す場合に使われる。キースイッチにおいては入力位置までに必要になる力を指す場合に使われることが多い。
例:(リニア)キーを入力位置まで押すのに必要な力 /(タクタイル)キーを入力位置まで押すのに必要な力の最大値。赤軸:45gの場合、入力位置になるために45gの力が必要となる。
- キーキャップ
キーキャップは、キースイッチに被せるカバーを指す。キーキャップには、対応するキー機能、かな文字、英数字などが印字されている。
キーボードを入力する際に必ず触る部分のため、様々な形状(プロファイル)がある。また、キーボードの見た目の大部分がキーキャップになるため、様々な色のものもある。
- キー刻印 (印字 / キー印字)
キーボード用語として使われる場合、キートップに印刷されている文字(かな / 英語 / 数字 / 記号など)を指す。
印字の方法も様々あり、昇華印刷 / 2色成形(ダブルインジェクション) / レーザー印刷 / パッド印刷 などの方法がある。
- キースイッチ
キーボードの入力キーに使われているスイッチを指す。このスイッチを押すことでキーボードがPCなどの接続機器に信号を送る。
キーボードには、一般的に使われているものとして、メカニカル / メンブレン / パンタグラフ / 静電容量無接点 の4種類のスイッチのキーボードがある。これらは、それぞれのキーボードの特長に合わせて、キースイッチが選ばれている。また、キースイッチの種類によってキーボードの種類を分類することもある。(メカニカルキーボード・静電容量無接点キーボードなど)
- キーストローク
キーが底打ち状態(底面にあたる状態)になるまでの距離を指す。一般的なメンブレンやメカニカルキーボードのデスクトップパソコンは「3~4mm」、パンタグラフキーボードなどのノートパソコンでは「2~3mm」が多い。超薄型のものはこれ以下のものもある。
キーストロークが深いと誤打減るが高速入力しにくい・浅いと高速入力できるが誤打が増えるとされている。キーストロークが浅すぎると、触れただけで入力がされ、誤打が増える傾向にある。また、すぐに底打ちになり、硬い床面に触れてしまうので指が疲れるとも言われる。
- キータッチ(打鍵感 / タッチ感)
キー入力時の触感を指す。キーの重さ / 軽さ、滑らかさ / 引っかかり、キーストロークの長さ、キーの柔らかさ / 硬さなど様々な要素を総合したものに対して使われることが多い。
キースイッチだけで決まるものではなく、キーボード全体の構造や素材の合成、マットや机など置いてある場所全てが影響することが多い。キースイッチの遊びが大きいとガタつきに感じられるが、遊びが小さすぎると擦れる感じや硬い打鍵感に感じる場合もあり。ルブによる潤滑剤の量や種類などでも打鍵感の変化もあるため総合的な状態が影響出る。
- キートップ
キーキャップの中で指が触れる天面部分を指す。キートップの形状は、主にシリンドリカル・スフェリカル・フラットの3形状がある。
- キー配列
配列(キー配列)は、キーボード上でのキーの並び順を指す。
厳密には、キーボード上のキー位置の物理配列と、物理配列に対して文字キー(機能キーなどを含む)の並びを定める論理配列がある。一般的に配列と言われる場合は、物理配列または物理配列と論理配列を合わせたものを指すことが多い。
- キーピッチ
キーの中央から隣のキーの中央までの間隔。一般的なキーボードでは、19mm前後である。コンパクトなキーボードやノートパソコンのキーボードなどは、全キーまたは一部キーの間隔をこれ以下にすることで省スペース化しているものもある。一般的なキーボードが19mm前後のため、狭すぎるとタイピングがしづらくなる傾向にある。
- キーボードマクロ(マクロ / キーマクロ)
キーボード用語としてのマクロとは、複数のキーを組み合わせて押すことや、設定したキーボード操作を呼び出すことで、アプリケーションの操作中にマクロを呼び出すことで、特定の操作を簡易化することができる。
マクロとは、よく使う定型的な操作を登録し、自動的に処理させる仕組みである。マクロ機能のあるキーボードで、キーボード側のマクロを登録しておけば、キーボードから手を離さずに登録した定型の操作ができる。
- キーマクロ(マクロ / キーボードマクロ)
キーボード用語としてのマクロとは、複数のキーを組み合わせて押すことや、設定したキーボード操作を呼び出すことで、アプリケーションの操作中にマクロを呼び出すことで、特定の操作を簡易化することができる。
マクロとは、よく使う定型的な操作を登録し、自動的に処理させる仕組みである。マクロ機能のあるキーボードで、キーボード側のマクロを登録しておけば、キーボードから手を離さずに登録した定型の操作ができる。
- キーロールオーバー(ロールオーバー)
ロールオーバーは、複数のキーを同時に押したときに、押されたキーを、その押された順序に従って認識できることを指す。
Nキーロールオーバー(全キーロールオーバー)は複数のキーを同時に押してもその押された順序に従って認識される機能。6キー同時押し可能であれば6キーロールオーバーとなる。USBの仕様上の制限があるため、安価なUSB接続のキーボードは6キーロールオーバーの場合もあるが、PS/2接続をするとNキーロールオーバーが可能となる製品もある。
- クリッキー
クリック音のあるキースイッチのことを指す。
- クリック音
音が出る機構のあるキースイッチで、キーが入力される位置付近で出る音を指す。
- クリック感
タクタイルスイッチでの、キー入力時の引っかかりの触感を指す。
- QWERTY配列
主に英語圏で使われる、英語部分が左上から「QWERTY」の並びで始まる配列。タイプライターの時代から使われているキー配列。
フランス語圏ではAZERTY配列、ドイツ語圏・チェコ語圏ではQWERTZ配列などもある。
- ゲートロン(ガテロン)
Gateron(ゲートロン / ガテロン)は、主に電子 / 機械スイッチ、センサー、ハードウェア部品の開発と生産を行う、技術製造とブランド運営の会社。商品としてメカニカルキーボードのスイッチも製造している。
メカニカルキーボードスイッチ(メカニカルスイッチ、オプティカルスイッチなど)や防水マイクロスイッチの分野でも高い評価を得ています。
- ゲーミングキーボード
ゲームをプレイするため作られたゲーム専用のキーボードを指す。一般的なパソコンのキーボードとは機能や構造などが変わってくる。
よく使われているゲーミングキーボードは、ロールオーバーがNキーロールオーバー(全キーロールオーバー)で、アンチゴースト機能が搭載され、ポーリングレートが1000Hz以上のメカニカルキーボードが多い。マクロ機能やそれ以上の様々な機能が搭載されていることも多く、多種多様な種類がある。
- コンベックス
キートップの天面の形状の一つ。キートップが凸状にふくらんでいる形状を指す。スペースキーなど一部のキーで使われることが多い。
サ行
- スフェリカル
キートップの天面の形状の一つ。キートップが球状に少し窪んでいる形状を指す。
- 軸
キーボードのスイッチの種類を指すことが多い。
メカニカルキーボードのスイッチはそれぞれキータッチが違い、それを区別するためにキースイッチの軸(ステム)部分の色を変えている。そのため、赤軸、茶軸、黒軸、青軸、静音赤軸、シルバー軸などその軸(ステム)部分の色と合わせて使われる。キースイッチのステムそのもののことを指すこともある。
- JIS配列(日本語配列)
一般的に日本で使われているキーボードの配列を指す。キーキャップに日本語のかな文字が印刷されていることも多い。日本語配列はJIS配列とも呼ばれる。
日本語配列キーボードには、英語配列キーボードと違い「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがある。「半角/全角」などは日本語で多用されるため、日本では日本語配列キーボードが一般的である。
他に、キーの並び方・キーの大きさなどの違いがある。英語配列は、「;/:」、「’/”」、「[」「]」、「+」「-」などが同じキーや隣りのキーにある。「スペースキー」は、「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いため、大きい。「バックスペースキー」や「右Shiftキー」なども大きい。「Enterキー」は日本語配列は逆L字型である。よく使うキーでは「@」が位置も違い、日本語配列はそのまま入力できるが、英語配列ではShiftキーとの合わせ押しになるなどの違いもある。
- 昇華印刷
熱と圧力で、表面からインクを浸透させて印刷を行う方法をさす。
キーキャップに昇華印刷をした場合、インクを樹脂自体に深く浸透させるため、耐摩耗性のある素材であれば通常使用で印刷が消えることがない。熱を利用するため、成形温度が高く耐摩耗性のあるPBTと合わせて使われることが多い。
昇華印刷には、湿式・乾式・真空式などの方式がある。湿式は、タンポでインク載せオーブンで焼く。乾式は、インクの載った転写紙を、熱したキーキャップ天面の上に載せ転写紙を押しつけて浸透させる。真空式は、転写紙を載せ、真空にすることで、真空パックのように転写紙を押しつけ、高温で転写する。基本的に熱を利用してインクを樹脂に浸透させて印刷を行う。
- シルク印刷
版となるスクリーン(膜)をつくり、その上にインクを乗せて印刷を行う方法を指す。
キーキャップの印字をシルク印刷にした場合、長期間の使用で印刷が消えることがある。そのためUVコートがかけられることが多い。様々な色が使えるが、多色にするには版が色の数だけ必要となる。
- シリンドリカル
キートップの天面の形状の一つ。キートップが円柱を横にしたような形状に少し窪んでいる形状を指す。一般的なメカニカルキーボードのキーキャップはこの形が多い。
- スキャンコード
キーボードがPCなどの接続機器に対して、送っている信号(コード)。
物理配列で「A」と印字されているキーを押しました(Make)・離しました(Break)というコード(例:Aに対応するスキャンコード1E)が、PS2やUSBなどのインターフェースを通して、キーボード側からPCや接続機器側のキーボードデバイスドライバー・キーボードレイアウトDLLに送られる。
- スタビライザー
スペースバーや、エンターキーような大きなキーを押したときの、揺れやガタつき、キーの傾きを防止し、打鍵時の安定感を高めます。
- スティックポインター(トラックポイント / ポインティングスティック)
ホームポジションの中央にスティック状のマウス操作を行う装置を指す。ポインティングデバイスの一種。
一般的にはキーボードの中央にあり、マウス操作に使うため、マウスクリック用のスイッチと合わせて搭載される。トラックポイントはレノボが商標を保有している。
- ステップスカルプチャー
手前から奥に向かって、階段状に高くなり(ステップ)、指が届きやすいようなキーの角度になっている(スカルプチャー)キースイッチの並び方を指す。
エルゴノミクス(人間工学)の考えを使い、各行で高さや天面の傾きなどの形状が異なることで、手前のキーから奥のキーまで自然な形で指が届きやすい。
- ステム
キースイッチのキーキャップをはめる軸部分を指す。メカニカルキーボードのキースイッチの多くが、ステムがキーキャップをはめる軸になり、ステムが押し込まれることでスイッチのON / OFFを行う。
多くのメカニカルキーボードのキースイッチはステム部分の色を変えることで、キースイッチの種類が分かるようにされている。そのため、ステムの色を軸の色としてキースイッチの名称に入れることがある。
- スプリットキーボード( 分離型キーボード / 分割キーボード / セパレートキーボード)
キーボードのキーの場所を肩幅などの人それぞれの体系に合わせて広げられる左右が分離したキーボードを指す。
エルゴノミクス(人間工学)の考えを利用し、タッチタイピングで右手が使う範囲と左手が使う範囲で分割させることで、体に負担のない姿勢でのタイピングを行えるようにしたキーボード。
- 静電容量無接点(東プレ方式)
電極が接することなく一定レベルに近づけば電気的に回路が接続されて入力される方法を指す。キースイッチに物理的な接点がないため、耐久性が高い。修理やメンテナンスをすれば長期間使うことができる。荷重を選ぶことができ、フェザータッチといわれる柔らかい打鍵感が特長。
- 静音軸 / 静音スイッチ
一般的なキースイッチに対して、何らかの静音化の対策がとられているキースイッチを指す。キースイッチによって静音化の対策が違うため、静音軸であっても、タイピング方法によっては静音化されないこともある。
- セパレートキーボード( 分離型キーボード / 分割キーボード / スプリットキーボード)
キーボードのキーの場所を肩幅などの人それぞれの体系に合わせて広げられる左右が分離したキーボードを指す。
エルゴノミクス(人間工学)の考えを利用し、タッチタイピングで右手が使う範囲と左手が使う範囲で分割させることで、体に負担のない姿勢でのタイピングを行えるようにしたキーボード。
タ行
- タクタイル
タクタイルは入力位置でスイッチが引っかかるクリック感があるキースイッチを指す。おおよそのキースイッチの入力位置がキータッチでわかる。
対して、リニアは入力位置で引っかかりがなく、なめらかに入力される。
- 打鍵感(キータッチ / タッチ感)
キー入力時の触感を指す。キーの重さ / 軽さ、滑らかさ / 引っかかり、キーストロークの長さ、キーの柔らかさ / 硬さなど様々な要素を総合したものに対して使われることが多い。
キースイッチだけで決まるものではなく、キーボード全体の構造や素材の合成、マットや机など置いてある場所全てが影響することが多い。キースイッチの遊びが大きいとガタつきに感じられるが、遊びが小さすぎると擦れる感じや硬い打鍵感に感じる場合もあり。ルブによる潤滑剤の量や種類などでも打鍵感の変化もあるため総合的な状態が影響出る。
- タッチ感(キータッチ / 打鍵感)
キー入力時の触感を指す。キーの重さ / 軽さ、滑らかさ / 引っかかり、キーストロークの長さ、キーの柔らかさ / 硬さなど様々な要素を総合したものに対して使われることが多い。
キースイッチだけで決まるものではなく、キーボード全体の構造や素材の合成、マットや机など置いてある場所全てが影響することが多い。キースイッチの遊びが大きいとガタつきに感じられるが、遊びが小さすぎると擦れる感じや硬い打鍵感に感じる場合もあり。ルブによる潤滑剤の量や種類などでも打鍵感の変化もあるため総合的な状態が影響出る。
- タッチタイピング(ブラインドタッチ)
キーボードの入力の際に、キーボードやキートップなど手元を見ずにタイピングすることを指す。
- ダブルインジェクション(2色成形)
2種類の樹脂で成形している印字やキーキャップの作りを指す。正確には印刷ではなく、色の違う樹脂で文字等を表現している。異なる2色の色を使用したり、透明の樹脂であれば文字の形にバックライトを透過したりできる。印刷ではなく樹脂なので、印字が消えることがない。
- タンポ印刷(パッド印刷)
パッドにインクを載せ、ゴムハンコのようにキーキャップにインクを載せて転写する印刷方式を指す。転写方式なので、様々な色や絵などが印刷できる。長期間の使用で印刷が消えることがある。
- CHERRY MX スイッチ
CHERRY MX スイッチは、1953年にドイツで創業したCHERRY社によって作られているメカニカルスイッチ。
1983年に開発され、キーボードのキースイッチとして長年愛されている歴史と信頼のあるスイッチ。様々なキータッチ(触感)のスイッチが開発され、それぞれの用途や好みに合わせてスイッチを選ぶことが可能。
- CHERRYプロファイル
CHERRY MXスイッチのドイツCHERRY社が開発した、CHERRY社製キーボードに使用しているキーキャップ形状。OEMプロファイルを低くしたような形状で、丸みの少ないエッジの立ったデザイン。天面がシリンドリカル形状で全体としてはステップスカルプチャーとなっている。
- チャタリング
メカニカルスイッチなどで、接点が触れる(オンになる)瞬間に、短時間にオンとオフを繰り返す現象。また、そのような現象による不具合や誤作動などを指す。主にキースイッチがオン / オフになる瞬間に発生することが多い。
キーボードの場合、キーが2重に入力されたり、キーが入力され続けてしまう状態になることが多い。
- DSAプロファイル
DSAプロファイルは、各行の高さが全て同じで、キーボード全体がフラットになるキーキャップ形状。
- テンキー
フルキーボードなどの右側にある、数字や四則演算記号などが並んでいる部分を指す。
- テンキーレスキーボード
フルキーボードから右側にあるテンキー部分を削除したキーボード。
テンキーを使わない人(ゲームやプログラムなどで利用する人など)に使われることが多く、キーボードが小さい分デスクのスペースが広く使え、マウスの操作スペースが広くなることも多い。
- 同時押し
キーボードはUSB接続の場合、USBのインタラプト転送の仕様上キーボードが一度に同時押しを認識できるものは6キー(修飾キーなどを除く)までとなる。PS/2接続の場合は認識できるキー数が全キーになる。
USBの6キーまでの認識の場合、例えばABCDEFGと入力した場合、ABCDEFまでの6キーは同時に押された認識が可能だが、Gが押された時にAが離されたと認識してBCDEFGの6キーが押されたと認識する。
しかし、USB接続の場合でも、全キー同時押しを可能にするためにキーボード側がパソコン上で複数台あるように動作したり、独自のUSBコントローラーを搭載することで対応していることもある。
- トラックポイント(スティックポインター / ポインティングスティック)
ホームポジションの中央にスティック状のマウス操作を行う装置を指す。ポインティングデバイスの一種。
一般的にはキーボードの中央にあり、マウス操作に使うため、マウスクリック用のスイッチと合わせて搭載される。トラックポイントはレノボが商標を保有している。
ナ行
- 2色成形(ダブルインジェクション)
2種類の樹脂で成形している印字やキーキャップの作りを指す。正確には印刷ではなく、色の違う樹脂で文字等を表現している。異なる2色の色を使用したり、透明の樹脂であれば文字の形にバックライトを透過したりできる。印刷ではなく樹脂なので、印字が消えることがない。
- 入力位置(アクチュエーションポイント / オペレーションポイント)
キースイッチを押し込み、スイッチがONの信号を出す位置。
- 日本語配列(JIS配列)
一般的に日本で使われているキーボードの配列を指す。キーキャップに日本語のかな文字が印刷されていることも多い。日本語配列はJIS配列とも呼ばれる。
日本語配列キーボードには、英語配列キーボードと違い「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがある。「半角/全角」などは日本語で多用されるため、日本では日本語配列キーボードが一般的である。
他に、キーの並び方・キーの大きさなどの違いがある。英語配列は、「;/:」、「’/”」、「[」「]」、「+」「-」などが同じキーや隣りのキーにある。「スペースキー」は、「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いため、大きい。「バックスペースキー」や「右Shiftキー」なども大きい。「Enterキー」は日本語配列は逆L字型である。よく使うキーでは「@」が位置も違い、日本語配列はそのまま入力できるが、英語配列ではShiftキーとの合わせ押しになるなどの違いもある。
ハ行
- 配列(キー配列)
配列(キー配列)は、キーボード上でのキーの並び順を指す。
厳密には、キーボード上のキー位置の物理配列と、物理配列に対して文字キー(機能キーなどを含む)の並びを定める論理配列がある。一般的に配列と言われる場合は、物理配列または物理配列と論理配列を合わせたものを指すことが多い。
- パームレスト(リストレスト)
リストレストは、キーボードやマウスの前に置く手首などの負担を軽減するためのクッション状のものを指す。
メカニカルキーボードやマウスなど、机から高さのあるようなものを操作する際に、手首の位置を高くし、クッションやジェルやフォームなどの柔らかい素材でできたもの敷くことで、手首の負担を軽減します。手首が硬い机に接することなく、操作する手の位置を揃えることで関節の角度を自然にします。
- バックライト(ライティング)
キーボード表面(キーキャップ表面)の裏側(キーキャップの下側)でLEDが光る機能を指す。バックライトがあることで、暗い部屋などでキーボードを使う際に視認性が高くなる。
文字部分が透過するキーキャップでは、文字が光るため合わせて使われることもある。また、RGBバックライトの場合、様々な発光パターンがあったり、細かい調整ができるものも多くある。主にゲーミングキーボードの機能として使われていることが多い。
- パンタグラフキーボード
キースイッチが、電車のパンタグラフのような構造のスイッチでできているキーボード。スイッチを押す仕組みはメンブレン方式で入力される。パンタグラフ構造により、薄型化が可能でノートパソコン等に使われている。
- パッド印刷(タンポ印刷)
パッドにインクを載せ、ゴムハンコのようにキーキャップにインクを載せて転写する印刷方式を指す。転写方式なので、様々な色や絵などが印刷できる。長期間の使用で印刷が消えることがある。
- PBT(ピービーティー)
PBT(ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene Terephtalate)樹脂)は、エンジニアプラスチックと言われる工業用の過酷な条件下でも使用できるよう、高耐熱性や機械的強度を向上させた合成樹脂を指す。
5エンジニアリングプラスチックの1つである。キーキャップの中では、硬く重い素材で耐摩耗性に優れている素材。長期間の使用でも摩耗が少なく、テカることが少ない。耐熱性があるため、昇華印刷をする際に使われることが多い。
- 物理配列
物理配列とは、日本語配列(JIS配列)・英語配列(US ANSI配列)のような言語に合わせた配列、フルキーボード・テンキーレスキーボードのようなサイズに合わせた配列など、キーがどのように物理的に並んでいるかを指す。
106 / 109個のキー(一般的な日本語キーボードの場合)があり、キーの間隔が約19mm、キーを行ごとに少しずらして配置、キーの並び方なども、物理配列に含まれる。
特殊なものとしては、スプリットキーボード(左右分離型キーボード)、格子状の配列、扇状の配列(Alice配列)、キー同士の間隔が小さいなども、物理配列に含まれる。
- ブラインドタッチ(タッチタイピング)
キーボードの入力の際に、キーボードやキートップなど手元を見ずにタイピングすることを指す。
- フラットプロファイル
Appleのキーボードや、ノートパソコンのキーボードに使われている、キーボード全体がフラットになるキーキャップ形状。
- フルキーボード
一般的なキーボードに備わるキーを全て備えたキーボードを指す。英数字キー、テンキー、Fキー、システムキー、特殊キー等を省略や合わせ押しにせず、日本語配列であれば109または106キー、英語配列であれば104または101キーのキーボードを指すことが多い。
- フローティングデザイン
キースイッチがケースに覆われず、ベースのプレートから見えているようなデザインを指す。ライティングなどが見えやすく、掃除などもしやすくなり、キースイッチにアクセスしやすくなるため、ゲーミングキーボードやホットスワップ可能なキーボードなどに使われることが多い。
- プロファイル
キーキャップ形状はプロファイル(Profile)と呼ばれる。一般的なキーキャップの形状は、「キートップ(指に触れる天面)」「高さ(キーキャップ自体の高さ)」「傾き(キーの行ごとの傾きなど)」などの要素に大きく分けられる。これらの要素を体系的にまとめたものをプロファイルということが多い。また、「高さ」と「傾き」については、お互いに影響を及ぼすため、まとめて説明されることが多い。
キートップ・高さ・傾きで一般的なものは、シリンドリカルステップスカルプチャーと言われる形状のものが多く、指が馴染みやすいキートップで、指が届きやすいよう各行で高さと傾きを変えているものが多い。
- 分離型キーボード / 分割キーボード(スプリットキーボード / セパレートキーボード)
キーボードのキーの場所を肩幅などの人それぞれの体系に合わせて広げられる左右が分離したキーボードを指す。
エルゴノミクス(人間工学)の考えを利用し、タッチタイピングで右手が使う範囲と左手が使う範囲で分割させることで、体に負担のない姿勢でのタイピングを行えるようにしたキーボード。
- ポインティングスティック(スティックポインター / トラックポイント)
ホームポジションの中央にスティック状のマウス操作を行う装置を指す。ポインティングデバイスの一種。
一般的にはキーボードの中央にあり、マウス操作に使うため、マウスクリック用のスイッチと合わせて搭載される。トラックポイントはレノボが商標を保有している。
- ホットスワップ
基板にキースイッチソケットを実装し、キースイッチをハンダ付けしないことで、キースイッチの取り替えを可能にする機能を指す。
専用の工具を使いキースイッチをご自身で取り外し、お好みの互換キースイッチに交換することで1つのキーボードでも簡単に様々なキースイッチを試すことができる。
- ホームポジション
キーボードの入力を効率的に行えるとされる指の基本的位置を指す。多くのQWERTY配列のキーボードでは、FとJのキーに突起があり、そこに人差し指を置く状態がホームポジションとされる。
- ポーリングレート
キーボードやマウスなどの機器がPCに対して現在の状態の信号を送る頻度を指す。
一般的なキーボードでは、100Hzなどのものあるが、素早い操作が必要となるゲーミング機器では1000Hzなどが主流。1000Hzは、1秒間に1000回の状態の更新が行われる。PCなどの接続機器が処理する回数が増えて負担がかかるため、PCなどの接続機器側のスペックも必要となる。
マ行
- マクロ(キーボードマクロ / キーマクロ)
キーボード用語としてのマクロとは、複数のキーを組み合わせて押すことや、設定したキーボード操作を呼び出すことで、アプリケーションの操作中にマクロを呼び出すことで、特定の操作を簡易化することができる。
マクロとは、よく使う定型的な操作を登録し、自動的に処理させる仕組みである。マクロ機能のあるキーボードで、キーボード側のマクロを登録しておけば、キーボードから手を離さずに登録した定型の操作ができる。
- マルチペアリング
一つのキーボードに対して、Bluetooth / 無線 / 有線接続で複数の親機を記憶させる機能。同時に複数親機との接続はできませんが、一度ペアリングしたデバイスと簡単に接続 / 切り替えできる。
- メカニカルキーボード
メカニカルスイッチを使って作られているキーボード。
メカニカルスイッチは内部に接点があり、接点が触れることで入力される。一つ一つ独立したスイッチのため、スイッチの交換が可能で、修理やメンテナンスをすれば長期間使うことができる。
様々なメカニカルスイッチがあるが、CHERRY MXスイッチもこのスイッチにあたる。しっかりした打鍵感から、やわらかい打鍵感まで、選択肢が多く好みで選べる。
- メンブレンキーボード
メンブレンシートに接点と基板を1枚にまとめ、ラバーカップがメンブレンシートのスイッチ部分を押すことで入力される。安価にキーボードが作れるが、部分的な修理ができないため、基本的には修理を前提にしていない。
ヤ行
- US配列(英語配列 / ASCII配列)
英語配列は、ASCII配列 / US配列などとも呼ばれる。日本語配列キーボードと違い、「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがない。英語入力では必要のないキーのため、英語配列にはキー自体が存在しない。
他に、キーの並び方・キーの大きさなどの違いがある。英語配列は、「;/:」、「’/”」、「[」「]」、「+」「-」などが同じキーや隣りのキーにある。「スペースキー」は、「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いため、大きい。「バックスペースキー」や「右Shiftキー」なども大きい。「Enterキー」は英語配列は横長である。よく使うキーでは「@」が位置も違い、英語配列ではShiftキーとの合わせ押しになる。
- UV印刷
UVとは紫外線の略で、UVインキに紫外線を照射することで、インキ皮膜を硬化させ印刷を行う印刷方法を指す。硬化するインクを使うため、様々な色や絵などが印刷できる。硬化インクを使うため、シルクやパッド印刷よりは印字が消えにくい(インクや印刷方法によっての差が大きい)。
ラ行
- ライティング(バックライト)
キーボード表面(キーキャップ表面)の裏側(キーキャップの下側)でLEDが光る機能を指す。バックライトがあることで、暗い部屋などでキーボードを使う際に視認性が高くなる。
文字部分が透過するキーキャップでは、文字が光るため合わせて使われることもある。また、RGBバックライトの場合、様々な発光パターンがあったり、細かい調整ができるものも多くある。主にゲーミングキーボードの機能として使われていることが多い。
- ラピッドトリガー(RAPID TRIGGER)
通常のキースイッチと違い、入力位置でスイッチがONになるが、キーが離されたリリースの位置が一定区間戻されたらスイッチがOFFになる機能を指す。
通常のキースイッチの場合、入力位置とキーが離されたリリースの位置が固定されているため、入力位置までキーを押し込み、リリース位置までキーを戻さなければ次の入力が認識されない。
しかしラピッドトリガーの場合、入力位置を過ぎてスイッチがONになった後、設定を0.1mmにした場合、0.1mmスイッチが戻った時点でスイッチがOFFになるため、すぐに次の入力が可能になる。OFF位置が動きに合わせた位置で可変になるため、ゲームなどで連続で同じキーを素早く認識させる必要がある場合などに使われる。
※各社メーカー・ブランドによって呼び名が違う場合があります。
- リストレスト(パームレスト)
リストレストは、キーボードやマウスの前に置く手首などの負担を軽減するためのクッション状のものを指す。
メカニカルキーボードやマウスなど、机から高さのあるようなものを操作する際に、手首の位置を高くし、クッションやジェルやフォームなどの柔らかい素材でできたもの敷くことで、手首の負担を軽減します。手首が硬い机に接することなく、操作する手の位置を揃えることで関節の角度を自然にします。
- リセットポイント(リリースポイント)
キーを押し下げて入力位置を過ぎてスイッチがONになった後に、キーを戻してスイッチがOFFとなる信号を送る位置。スイッチがOFFになることにより、再度入力が可能になる。
- リニア
リニアは入力位置で引っかかりがなく、なめらかに入力される。リニアは線形の意味でスイッチのグラフが入力時にも直線になるため、リニアと言われる。
対して、タクタイルは入力位置でスイッチが引っかかるクリック感があり、おおよその入力位置がキータッチでわかるものを指す。
- リリースポイント(リセットポイント)
キーを押し下げて入力位置を過ぎてスイッチがONになった後に、キーを戻してスイッチがOFFとなる信号を送る位置。スイッチがOFFになることにより、再度入力が可能になる。
- ルブ
機械などに油をさす(ルブリケーション)のこと。キーボード用語として使われる場合は、主にキースイッチやスタビライザーに潤滑剤が塗ってある / 塗ることに使われることが多い。
- レーザー印刷
レーザーで、キーキャップの表面を彫ることで印刷を行う。レーザーで彫るため、印刷の自由度が高いが、長期間の使用で印字部の細かい穴に汚れが入り文字が薄れたように見えることがある。そのためUVコートがかけられることが多い。
また、印字色は素材の色・プラスチックの材質に依存する。例えば、白PBTの場合は、灰色~こげ茶、黒PBTの場合は、こげ茶~黄土色になる。レーザーの照射時間、照射設定によっても色・濃さが変化する。
- 6キーロールオーバー
ロールオーバーは、複数のキーを同時に押したときに、押されたキーを、その押された順序に従って認識できることを指す。
6キー同時押し可能であれば6キーロールオーバーとなる。USBの仕様上の制限があるため、安価なUSB接続のキーボードは6キーロールオーバーの場合もあるが、PS/2接続をするとNキーロールオーバー(全キーロールオーバー)が可能となる製品もある。
- ロープロファイル
キーボードに対して使われる場合は、主にロープロファイルキースイッチを使った、スイッチまたは全体の高さの低いキーボードのことを指すことが多い。
キーキャップのプロファイル(形状)に対して使われる場合は、CHERRYプロファイルを少し低くしたようなキーキャップ形状で、シリンドリカルのステップスカルプチャーのことを指すことが多い。
しかし、用語として使われる状況によって、薄型や低い形状のもの全てをロープロファイルとすることもある。
- ロールオーバー
ロールオーバーは、複数のキーを同時に押したときに、押されたキーを、その押された順序に従って認識できることを指す。
Nキーロールオーバー(全キーロールオーバー)は複数のキーを同時に押してもその押された順序に従って認識される機能。6キー同時押し可能であれば6キーロールオーバーとなる。USBの仕様上の制限があるため、安価なUSB接続のキーボードは6キーロールオーバーの場合もあるが、PS/2接続をするとNキーロールオーバーが可能となる製品もある。
- 論理配列
論理配列とは、どのキーがどの文字に対応するかの配列をいう。
物理配列とは別に、物理的なキーを押した際に、何が入力されるを決めるのが論理配列である。つまり、パソコンやキーボードのファームウェアなどが、文字キー(A、B、C …など)や、機能キー(Ctrl、Alt、Shiftなど)の入力や対応を決めるのが論理配列である。
論理配列のアルファベット部は、英語圏やローマ字入力では主に「QWERTY配列」、その他に「QWERTZ配列」「AZERTY配列」、日本語圏では「かな入力のJIS配列」など、さまざまな論理配列がある。アルファベット部でもQWERTY配列以外に、Dvorak配列やColemak配列などもある。
マクロ機能やシフトキーやFnキー(ファンクションキー)などの合わせ押しも、論理配列を変え、別の入力をするもので、論理配列の一部といえる。